つくばエクスプレス沿線情報誌 [トレイール]

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vol.2

 今から約400年前、この地域に誕生した2つの流派による「綱火」。人形と仕掛花火を結合し、空中に張りめぐらせた綱を操作して人形を操るこの伝統芸能は、夏のイベントとして今なお地域に親しまれています。つくばみらい市に伝わる綱火には「小張松下流」と「高岡流」の2つの流派があります。それぞれの起源や内容には、どのような違いがあるのでしょうか。

つくばみらい市に伝わる郷土芸能
2つの“綱火”

 今から約400年前、この地域に誕生した2つの流派による「綱火」。人形と仕掛花火を結合し、空中に張りめぐらせた綱を操作して人形を操るこの伝統芸能は、夏のイベントとして今なお地域に親しまれています。つくばみらい市に伝わる綱火には「小張松下流」と「高岡流」の2つの流派があります。それぞれの起源や内容には、どのような違いがあるのでしょうか。

 天正十八年頃、小張城主であった松下石見守重綱(まつしたいわみのかみしげつな)が考案したと言われているのが「小張松下流綱火」。戦勝祝いや犠牲者の供養のために陣中で行なったのが始まりと伝えられています。現在は「小張松下流綱火保存会」により伝承されており、火難除けや五穀豊穣を祈願して、毎年8月24日に小張愛宕神社に奉納されています。奉納前日の夕方、地区の氏子がお囃子とともに花火を手に持ち境内に繰り込みし、その翌日に綱火を奉納するのが「小張松下流綱火」の慣わし。代表的な演目には「二六三番叟」や「桃太郎」などがあり、演出の派手さよりも物語の内容を重視すると言われています。

一方で、大樹から赤と黒の蜘蛛が舞い降り巣を作る様子を見た村人により創作されたと伝えられているのが「高岡流綱火」。現在は「高岡流綱火更進団」がその伝統を受け継ぎ、火難病難除け、家内安全、五穀豊穣を祈願して高岡愛宕神社に毎年奉納しています。物語を重視する小張松下流に比べ、演出の華やかさが魅力であると言われています。

この2つの流派によるつくばみらい市の「綱火」は、昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。綱火の奉納当日には子供から大人まで多くの人が神社に集まり、露店の連なる境内は賑やかな雰囲気に包まれます。夏の終わりに開催される伝統のイベントにぜひ足を運んでみてください。2つの流派、それぞれの「綱火」を見比べてみても面白いかもしれません。

みらい平駅下車高岡流綱火〈高岡愛宕神社〉

日時 8月27日(日)19:00~
住所 茨城県つくばみらい市高岡631
交通 「みらい平駅」下車徒歩約50分 (タクシー約15分)
TEL 0297-58-2111(内線3101)
つくばみらい市観光協会(市役所産業経済課内)

みらい平駅下車小張松下流綱火〈小張愛宕神社〉

日時 8月24日(木)19:00~
住所 茨城県つくばみらい市小張3235
交通 「みらい平駅」下車徒歩約15分 (タクシー約5分)
TEL 0297-58-2111(内線3101)
つくばみらい市観光協会(市役所産業経済課内)