つくばエクスプレス沿線情報誌 [トレイール]
春号
関東の霊峰「筑波山」をご神体とし、約3千年にも及ぶ歴史を有する「筑波山神社」。
ハイキングや観光を兼ねて年間を通して多くの参拝客が訪れています。
古くから信仰の対象として仰がれていた筑波山ですが、峰が2つあることから、かつて、それぞれの頂に男女の祖神が祀られました。祖神は「いざなぎの神・いざなみの神」と日本神話により伝えられ、現在山頂の本殿には、西峯男体山頂に筑波男大神(伊弉諾尊)、東峯女体山頂に筑波女大神(伊弉冊尊)が祀られています。神社に伝わる「筑波山縁起」では、伊弉諾尊と伊弉冊尊が矛で海をかき回してその滴から筑波山を造り出し、その後も日本列島や山、川、草木、さらには八百万神を生み出したと伝えられています。
長い歴史を持つ筑波山神社で、現在も続く最も重要な祭りが4月1日と11月1日に執り行われる「御座替祭」です。山頂の神様を里に迎え、春には豊作を祈願し、秋には豊穣に感謝する例大祭。男体山・女体山の山頂で行われる神さまの衣替えの神事「神衣祭」、神さまそのものとされる神衣を納めた大神輿を担いで下山し町を練り歩く「神幸祭」、拝殿にて五穀豊穣に感謝し世の安泰を祈る「奉幣祭」。これら3つを合わせて「御座替祭」と呼ばれています。また、普段は渡ることのできない徳川家光公寄進の御神橋が一般開放され、この日に限り橋の上からの景色を楽しむことができます。
つくば駅からシャトルバスでアクセスできる拝殿。ケーブルカーを利用すれば山頂の本殿にまでも気軽に足を延ばすことができ、春のお出かけにも最適です。
日時 | 4月1日(日)御神橋解放 9:00~16:00 |
会場 | 筑波山神社境内 |
住所 | 茨城県つくば市筑波1番地 |
交通 | TX「つくば駅」から筑波山シャトルバスで約40分 |