つくばエクスプレス沿線情報誌 [トレイール]

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沿線いまむかし

vol.6

 7月の第1土曜日と翌日の日曜日に行なわれる「大瀬の獅子舞」は、350年以上の歴史があります。江戸時代の寛文2(1662)年頃、当地の領主、森川下総守から獅子頭を地元民が拝領したことにより、雨乞いと五穀豊穣、悪病退散を祈願して始まりました。それが江戸時代盛んであった富士山信仰と結びついたのです。

 獅子舞は浅間・氷川神社の祭礼として、富士山の山開きに合わせて例年7月1日、2日に行なわれてきましたが、平成27(2015)年から現在の日程に変更になりました。梅雨の時期に行なわれる祭のため、別名「どろんこ獅子」ともいわれます。これは獅子が舞うと、雨が降って舞庭を足でかき回しどろんこになることによるそうです。

富士信仰と豊作を願う祭「大瀬の獅子舞」

 祭は前日の宵宮(よみや)に始まり、1日目は浅間神社、2日目が氷川神社です。当日の朝、獅子頭は「獅子宿」になっている宝光寺から、舞が行なわれる浅間神社まで行列を仕立てて向かいます。これを道中といい、到着すると参拝の後、社殿を3回まわります。

 獅子舞は3頭の親子の獅子が富士山に登る途中のできごとを物語風に描いています。

 大獅子は兄獅子で顔が青く眉が金色で、精悍な顔つきをしています。中獅子は弟獅子で、顔が黒く、歯は銀色で口は開け気味、共に鼻の両側に白髯をたくわえ、頭には角が生えています。女獅子は母獅子で角がなく顔は金色、大獅子、中獅子に比べると優しい顔つきです。

 舞の構成は序の舞、本舞、結びの舞に分れ、序の舞では顔を布で隠した獅子が御幣の前で顔を出して舞います。

 本舞は、「花回り」「大弓」「小弓」「太刀」など12通りの掛り(かかり)と呼ばれる舞で構成されています。初庭として最初に奉納される「花回り」は、富士山の麓のお花畑で親子で遊んでいると、母親が行方不明となり兄弟で探して再会するという話です。笛は囃子笛を用いて曲目は17を数えます。

とりわけ、本舞は豪壮でときに情緒豊かな哀調を込めた笛の音が境内に響き、見る人を魅了します。そんな勇壮な獅子の舞を見に訪れてみてはいかがでしょう。

八潮駅下車大瀬の獅子舞

日時 2018年7月7日(土)・8日(日)10:00~20:00
会場 大瀬氷川神社
住所 埼玉県八潮市大字大瀬1501番地
交通 TX「八潮駅」下車、京成バス松戸駅行きもしくは金町駅南口行き「潮止橋南」下車すぐ
TEL 048-997-6666(八潮市立資料館)