つくばエクスプレス沿線情報誌 [トレイール]

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沿線いまむかし

vol.9

 素盞雄神社の創建は平安時代に遡ります。延暦14(795)年4月8日の夜、小塚の中の奇岩が光を放ち、「吾れはスサノオ大神・アスカ大神なり。吾れを祀らば疫病を祓い福を増し、永く此の郷土を栄えしめん」と開祖・黒珍にお告げをされました。その奇岩は「瑞光石」と呼ばれ、周辺小学校の名称にも瑞光の名が冠されています。

1200年の歴史を語る千住の鎮守 素盞雄神社すさのおじんじゃ

 神社創建の4月8日には「疫神祭」朝夕の神事が斎行され、4月1日から8日にかけて、桃の木で奉製された災厄除けの「桃の御守(白桃樹御守)」が授与されます。この御守は江戸時代から伝わるもので、桃には悪いものを祓う不思議な霊力があると古くより言われています。

 荒川区の無形民俗文化財にも登録されている6月の「天王祭」は、区内で最も広い氏子区域となる61ヶ町で繰り広げられる勇壮な祭です。担ぎ棒二本のみで、屋根の鳳凰が地面につくほど左右に倒して振る「二天の神輿振り」が有名です。三年に一度の本祭がこの夏行われましたが、千貫神輿をはじめ、中神輿、子神輿の3基の本社神輿が渡御する様は圧巻そのものです。

 年越しから新年にかけては社頭に酒樽が飾られ、鳥居には門松も立ちます。

 心身を祓い清めて清々しく新年を迎えようという「年越しの祓」では、12月に入ると社頭に沢山の形代が納められます。自身の罪穢れを移すこのヒトガタは自分の分身、書き入れられた愛らしいお顔も様々です。

 開けて正月の三が日は神社境内に獅子舞が登場し、頭をぱくぱく厄はらい。下町情緒あふれる獅子舞が神楽殿の舞台から参拝者のなかにやってきます。

 千住は、松尾芭蕉「奥の細道」旅立ちの地としても知られています。芭蕉がその時に詠んだ「行く春や鳥啼き魚の目は泪」を刻む矢立初めの句碑(区指定文化財)が境内にあります。

 地元の人々は、素盞雄神社を、スサノオ大神の別名・牛頭天王(ごずてんのう)からお天王さまと親しみを込めて呼びます。ここでは一年を通して風雅な祭儀が行われ、境内では四季の移ろいが折々に楽しめます。そんな神社を訪れ悠久の歴史に触れてみてはいかがでしょう。

南千住駅下車素盞雄神社

住所 東京都荒川区南千住6-60-1
交通 TX「南千住駅」下車徒歩約8分
TEL 03-3891-8281(素盞雄神社 8:00~17:00)

年末年始の行事

  • 【年越しの祓】 形代授与12月1日(土) 〜30日(日)
  • 【獅子舞】 正月三が日(1月1日・2日・3日)日中
  • 【節分祭】 2月3日(日) 豆まき/15:00、15:30、16:00、16:30の4回