つくばエクスプレス沿線情報誌 [トレイール]

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沿線いまむかし

vol.8

 関東の名山、筑波山の山麓は古代から文化が栄えたところです。「平沢官衙遺跡」は筑波山のふもと平沢地区にあります。発掘調査で発見された、奈良時代から平安時代にかけて造営された筑波郡の役所跡です。平沢は遺跡のある場所の地名で、官衙は古代の役所を意味し、『常陸国風土記』に登場する11郡のうち、筑波郡の郡衙と考えられます。

奈良・平安時代の役所跡を今に遺す平沢官衙遺跡ひらさわかんがいせき

 発掘のきっかけは昭和40年代の終わり、平沢に住宅団地をつくるという計画が持ち上がったことで、昭和50(1975)年から数年間、調査が行われました。その結果、重要な遺跡であることが判明し、昭和55(1980)年に「当時地方の役所跡として重要である」という理由から、国の史跡に指定されました。

 その後、遺跡を歴史公園として復元整備するにあたり、平成5~6(1993~1994)年に大々的に発掘調査が行われ、規則的に配列された掘立柱の建築群や、礎石を据えたと思われる基壇の跡、この区域を囲むように掘られた大溝跡などが見つかり、遺跡全体の様子が明らかになりました。これらの倉庫跡は、当時の税である稲などを納めた正倉と考えられました。平成9(1997)年から、校倉、土倉、板倉の高床倉庫3棟が復元され、平成15(2003)年には、歴史ひろばとして一般公開されています。約32、000㎡もの公園敷地内には案内所もあり、出土物(土器や瓦など)や、イベントの写真の展示、ビデオ上映が行われています。

 倉庫前の斜面に広がる復元広場では毎年、春先には「春の芝文字」が行われます。これは芝をただ焼くだけでなく、その年に因んだ言葉が芝の焼け跡から現れるという趣向が凝らされます。夏の「万灯夏まつり」では復元建物がライトアップされ、色とりどりの万灯に火が灯されます。さらに、10月28日には「つくば物語」と題して、倉庫群のライトアップを行い、コンサートが行われます。

 日本の古代に思いをはせ、歴史ひろばで音楽に酔いしれる。そんな秋の一日を過ごしてみてはいかが?

つくば駅下車平沢官衙遺跡

住所 茨城県つくば市平沢353
営業時間 9:00~16:30
交通 TX「つくば駅」下車、つくバス小田シャトル45分「大池・平沢官衙入口」下車徒歩約5分
休業日 月曜、祝日の翌日、年末年始
TEL 029-883-1111(つくば市役所 教育局 文化財課)
029-867-5841(平沢官衙遺跡歴史ひろば案内所)

Information「つくば物語2018」

古代遺跡で奏でる音楽の祭典

開催日時 10月28日(日)11:00~17:00
会場 遺跡内特設ステージ
料金 入場無料
  • ※当日はつくば市役所・研究学園駅~筑波総合体育館の区間を臨時無料シャトルバスが運行します。
  • ※荒天中止(小雨決行)
  • ※詳細はつくば市のホームページをご覧ください。URL:http://www.city.tsukuba.lg.jp/